DSC_0880.JPG

​墨液

Ink

DSC_0896.JPG

墨液について

​ 墨液・墨汁・墨滴etc と色々呼び方がありますが、どれも液体墨を指していて、メーカーによって使用している名称が違います。このサイトでは「墨液」と表記いたします(商品名が墨汁や墨滴となっている場合は除く)

また、固形墨を磨った墨液と液体墨の墨液を分けるために固形墨を磨った墨液は「磨墨液」と表記していおります。

 固形墨は煤と膠を混ぜ捏ねて、型に入れて乾燥させます。墨液は煤(主にカーボンブラック)と糊成分を混ぜたものに水を加えて液体にします。現在では固形墨と同じ煤と膠で作っている墨液もございます。固形墨との違いは、煤が沈殿してしまったり凝固してしまうことを防ぐために「安定剤」、カビや腐敗などを防ぐために「防腐剤」が添加されている点です。

 墨液は開けて容器などに注げばすぐに書くことができ、墨色が一定なので色合わせをする必要がないなどの利点があります。しかしその反面、防腐剤と安定剤が入っている影響で筆が傷みやすい・筆をすぐ洗わないと固まってしまうなどの欠点もあります。また、硯に墨液を入れて書いている方も多いと思いますが、防腐剤などが硯面をでコーティングしてしまい磨れなくなってしまうことがあります。それと、「墨液に墨を磨り合わせても大丈夫ですか?」とよくご質問いただくのですが、磨墨液に墨液を足すのは大丈夫です。しかし墨液を墨で磨ることはお勧めしません。硯と同じように墨の磨り口が防腐剤でコーティングされてしまうので磨れなくなることがあるので注意が必要です。

 現代の書道には必要不可欠となった墨液ですが、この墨液を上手に活用するには墨液用の筆と磨墨液用の筆を分ける、硯ではなく墨池などに入れて使用するなどちょっと工夫をして、筆や硯などの道具を少しでも長持ちさせてください。