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紙についてあれこれ
書道や水墨画に使われる紙には「半紙」「画仙紙」「料紙」などがございますが、それぞれどんな紙なのか、ほんの一部ですが簡単にご説明します
半紙
一般的に皆さんがお使いになったことがある紙が半紙だと思います。なぜ半紙と呼ばれているかは諸説ございますが、杉原和紙の半分にしたサイズなので半紙と呼ばれているという説が有力のようです
原料にはパルプ・藁・楮・三椏・雁皮・竹など様々なものが使われます。原料の配合によって滲みが多くなったり少なくなったり、表面がなめらかになったりザラザラしたりします。
画仙紙
画仙紙は書画に使われる大判紙の総称で、画宣・画箋・雅仙・雅箋・雅宣とも表記されることがあります(ならや本舗では画仙としています)。中国・安徽省宣城で漉かれた紙を宣紙と呼ばれていたことから画宣紙・画仙紙と呼ばれるようになったようです。国産の画仙紙のこと和画仙と呼んでいます。
原料ですが、中国産は青檀と藁を混ぜて製造するのが主でしたが、現在では日本と同様の材料を用いて製造している紙もございます。和画仙は半紙と同じように楮・雁皮・三椏を主にして、竹や藁など産地によって様々です。
和紙
和紙とは日本国内で漉かれている紙の総称で、全国各地に産地がございます。その中でも書道用としては因州和紙、石州和紙、伊予和紙などが有名です。和紙は全て手で漉いていましたが、機械漉の和紙もでてきたので「手漉き和紙」「機械漉和紙」としています。
鳥の子紙
鳥の子紙は雁皮や三椏を用いた紙で、雁皮だけで漉いたものを特号、雁皮と三椏を混ぜたものを1号、三椏だけで漉いたものを2号、三椏とパルプを混ぜたものを3号と呼んでいます。また手漉きの鳥の子紙は本鳥の子、機械漉の鳥の子紙は鳥の子と分けて呼んでいます。滲みが出ないのが特徴です
楮紙
楮を原料に漉いた紙で、にじみは少なくザラザラした表面が特徴です。墨色が出づらく、色が抜けた感じの墨色になります。最近は海外産の楮を使用することが多いので、にじみが少し多くなっているようです。
雁皮紙
雁皮を原料に漉いた紙で、にじみは少なくツルツルとした表面が特徴です。原料の雁皮は栽培が難しく原料の確保が難しくなってきています。
料紙
料紙とは和紙や鳥の子紙に色を付けたり金銀の砂子や切箔などを振って装飾した紙のこと全般を指しますが、ならや本舗では全壊紙より小さいサイズの装飾を施した紙を料紙としています。
砂子や切箔とは金箔や銀箔などを切ったものです。本金、本銀、プラチナなど高価なものから真鍮金(洋金)アルミ銀(洋銀)など廉価なものまで様々です。1枚の箔の大きさはおよそ15㎝四方で、それを切ったものが切箔、箔を揉んで細かくしたものを砂子、細長く切ったものを野毛といいます。
加工紙
加工紙とは書道用紙に限定して言うと、色を付ける、ドーサを引く、絹目を付けるなどして紙の表面に何かしら作業を施したもの全般を指します。上記の料紙も加工紙となります。加工紙に対して漉いたままの紙を「素紙(そし)」「生紙(きがみ)」といいます。ならや本舗では全壊紙より大きい紙に色を付けたり、型打ちをしたり、にじみ止めをした紙全般を加工紙と呼んでいます。加工にはいろいろな方法があり、それぞれを組み合わせしたりもするので、いろいろな柄や色の料紙を作ることができます
※販売ページでは誤注文を防ぐために素紙ににじみ止めだけをした紙を「加工紙」とし、それ以外の加工紙を「料紙」としています。ご了承ください
◆ドーサ加工…ドーサ液(膠液に明礬を混ぜたもの)を刷毛で紙に塗ることで、墨が紙に吸い込んでいくのを抑えて滲を止めることができます。上塗りをすると滲み止めの効果が強くなりますが、強すぎると墨をはじいてしまうので塗りすぎには注意が必要です。糊付けしたYシャツのようにパリッとした感じの紙になります。
◆漉き込み加工…紙を漉く際にドーサ液などの滲み止め材料を原料と一緒に混ぜて紙を漉きます。ドーサ加工と比べて柔らかく仕上がります。ドーサを引く作業が省けるのでコストは下がるのですが、滲み止め具合の調整ができないのがデメリットです。
◆ローラー加工…ローラー加工は紙をローラーにかけて紙の表面を潰し表面を滑らかにする加工です。紙繊維を潰すことによって墨が繊維に入りずらくなり滲みもなくなります。
◆絹目(布目)加工…ローラー加工の一種ですが、ローラーをかける際紙に絹を当てて絹の織り目を紙に映す加工です。紙の表面に絹の織り目が付くことでエンボス加工のようになり、独特のかすれが出ます
◆具引き加工…胡粉などを混ぜたドーサ液でドーサ引きをすることによって紙表面の繊維を潰して滲みを止める加工の仕方です。木材にパテを塗って木目を消すのと同じ原理です
◆型打加工…唐草模様などを彫った木型に雲母などを塗り、紙に版画のようにして転写する加工です。前面に型打をしたり部分的に型打をしたりします